こんばんは。今年も残すところ三週間を切りました。皆さんはこの一年間をどのように過ごしましたか?
まずは、お疲れさまでした。そして心から「ありがとう」と感謝したいと思います。
皆さんとともに楽しく過ごす忘年会を前に、理事長として考えていることを少しだけお話しさせてください。
私にとって、今年一年は「覚悟」の一年でした。そして、その「覚悟」を貫き通す根底には、"ぶれない"慶友会の力強さがありました。
皆さんも"ぶれずに"ついてきてくれました。重ねて感謝の言葉を贈りたいと思います。
さて、私たちは社会の中で生活し、自然と共に暮らしています。では、その社会の1年を振り返ってみましょう。
中東では今も戦争が続いています。アメリカでは中間選挙で民主党が惨敗し、オバマ政権への信頼が低迷しています。
一方、北京でのAPEC開催で、中国は存在感を世界に示しました。
国内に目を向けると、いよいよ明後日(14日)に、アベノミクスの信を問う総選挙が行われます。
つぎに、私たち慶友会グループの2014年を振り返りましょう。
組織の質の水準を保つJHQCはAクラスの更新が認証され、革新が進んでいます。
また、JCR財務格付けでは"安定的"であると、BBB-(トリプルBマイナス)を継続認証しています。
病院の将来を考えて、地域包括ケア病棟を50床から開始、医師数を増やすとともに、電子カルテの導入も決めました。
日本版NIHの立ち上げが決まりました。がん準拠点病院取得も含めた「がん」への取り組みは、慶友会の核であると考えています。
このように、これまでも、そしてこれからも、地域医療と未来を考えて、慶友会グループは進化するための種をまき続けます。
私たちのグループには一つのテーマがあります。
Humanature、自然と共に生きるということです。
では自然と生きるとはどういうことなのでしょう。
物理学者であり、随筆家であった寺田寅彦は、「文明が進めば進むほど天然災害は深刻化する」と我々に警鐘を鳴らしています。
東日本大震災の哀しみが癒えない中、今年も御嶽山の噴火、長野県北部地震がありました。言うまでもなく、日本は天災大国です。
私たちは地震、津波、台風の危険と常に隣りあわせで暮らしています。
そうした環境にあって、日本人は独自の感性を磨き上げてきました。
自然に逆らうのではありません。自然に敬意を払い共生していくこと。
それが、50年、100年たっても変わらない、慶友会グループのテーマです。
さて、来年には仁慈苑が完成します。
前理事長がその名前に込めた意味は、思いやり、ホスピタリティーの精神です。これは慶友会のキーワードでもあります。
もちろん効率化を図り無駄を出すことは許されませんが、私たちは車やテレビを生産しているのではありません。
私たちが究極のサービス業であることを再認識しましょう。医療サービスを提供して、患者さんの笑顔、満足を得ているのです。
そしてその積み重ねが安心した医療圏の構築へつながります。
繰り返します。慶友会が提供するサービスの中心は当然のことながら患者さんです。そこに敬意と思いやりの心を持って接しましょう
慶友会グループは今年で33年目を迎えます。わずか31床からスタートし、現在では600を数えるまでに成長しました。
理事長が変わり、新生慶友会グループがスタートしました。
今後は旭川医大との連携に加え、慶友会グループ内での連携をさらに強める必要があります。と同時に、私を含めた職員一人ひとりが既存のものに対して受け入れるだけではなく、疑問をもって、課題を見つける「考える集団」であってほしいと思います。
ぶれない慶友会として、ホスピタリティーの精神を持ち、考える集団となること。
ぶれない、ホスピタリティー、考える集団となること、これがさらなる飛躍に繋がると信じています。
「これからも、みんなで究極のサービス業を目指していきましょう」
最後に、慶友会グループが地球社会に対して今後も持続的に貢献していくことを約束して、この一年を締めくくる私の挨拶といたします。
今夜は史上最多の参加者が集まってくれました。
7つのグループによる出し物も復活すると聞いています。皆さんとともに今宵、思い切り楽しみましょう。
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